わたしが外資系企業で働くにあたって、基礎的な英語力のスピーキング力のアップに効果的だったのが国際ワークキャンプです。
日本の英語教育において、スピーキングという部分に比重を置いていないがゆえの結末だが、日本人は本当に英語を話すことができない。
いやっ、英語で話すことに慣れていない。
わたしもその英語が話せない日本人の一人だが、究極的なアウトプットの場が、国際ワークキャンプだと考えている。
なぜかと言うと、英語を話すしか生きる道はないからだ。
なぜなら、日本語を話せる人が誰もいないから。
つまり、英語を話すしかない。
そんな英語で話すしかないという極限の環境で、かつお金もリーズナブルに行きたいという人にはうってつけの国際ワークキャンプを紹介します。
国際ワークキャンプとは?
国際ワークキャンプという言葉は聞きなれないと思いますが、いわゆるボランティアです。
ただし、世界中でおこなわれているボランティア活動に参加するのが国際ワークキャンプとなります。
わたしは、何度かこの国際ワークキャンプに参加し、圧倒的に英語のできなさを痛感し、それと共に中学英語でもなんとかコミュニケーションできることも学びました。
どこが主催しているの?
わたしが参加した団体はNICEという国際ボランティアNGO団体です。
ここでは、世界中のさまざまなボランティア団体と提携していて、世界中で一年を通しておこなわれているさまざまなボランティアに参加することができます。
金額は?
参加するボランティアにより異なりますが、6日以内のワークキャンプの場合、参加費1万8千円+現地での参加費用(開催団体により異なる)+現地までの飛行機代+海外旅行傷害保険+個人的に使うお金が必要となります。
語学留学に比べると格段にお値段がやさしいです。
開催期間は?
数日間のものから数ヶ月のものまでさまざまです。
わたしは大学生の長期休みの際に参加しましたが、参加した国際ワークキャンプは2週間位のものに参加しました。
社会人の場合ですと、休めても1週間が限界かと思うので、数日間のものに参加されるのもよいです。
参加メンバーは?
これも、参加するプログラムに異なります。
基本的には開催国の人が一番多く、その他は世界中からいろいろな国の人が参加します。
わたしが参加したものでは、全体で10名前後のメンバーで日本人がわたし1人というケースもありましたが、わたし含めて2人というのがMAXでした。
もちろん日本人が多いものもあります。
その他は、韓国人、アメリカ人、ドイツ人、ブルガリア人、フランス人、ベルギー人、イタリア人など、先進国の参加メンバーが多かったです。
どんなことをするの?
動物や植物の保護、遺跡等の修復、村のイベント運営のサポートなどいろいろあります。
自分自身の興味があるもの、得意なプログラムに参加ください。
ちなみにわたしは、3回ほどNICEのボランティアに参加してます。
内容は、初回はイギリスで国立公園内の道路の舗装作業や、公園を作るために芝を敷く作業。(まずは英語が母国語の国へ)
2回目はグルジアにて海沿いの町で津波の被害により、崩壊した建物の修復や、市街地まで砂が運ばれたので、その除去作業。農家でみかん狩りもおこないました。(次は聞いたことない国へ)
3回目は、メキシコでウミガメの卵の乱獲からの保護で、夜間に砂浜をパトロールし、卵の保護、卵が孵ったら、海へ返すという作業をおこないました。(気候が暖かくて、せっかくだから遠くの国へ)
どうやって申し込むの?
NICEの会員登録ページにて会員登録をおこない、申し込みをおこないます。
英語漬けになるメリット
もうすでにお気づきだとは思いますが、参加者が世界中から来ているということは、共通言語は英語になります。
朝から晩まで英語を話さないと、相手に何も伝えられないですし、英語が分からないと何時に起きるのか、明日何をするのかもわかりません。
つまり、英語を使うしかないんです。
人間は危機的状況のほど、力を発揮します。
ええ、わたしも電子辞書をその時が人生で一番使ったと思います。
質問をどうやってするのか?
この言葉は英語でなんて言うのか?
この言い回しはどうやってしたらいいのか?
調べることは盛りだくさんです。
でも、一度覚えて、使って、忘れて、また使って、さらに使って、あれ?もう身体に馴染んでる。
これが本当に必要な勉強というものなんじゃないかと思いました。
また、文法を間違えようと、発音がおかしかろうと、相手に自分の想いを伝える。
そうすれば、相手は自分の言葉ではなく、気持ちを汲み取って理解してくれます。
そうして、気持ちが伝わる喜びは苦労したからこそです。
わたしは本当に英語ができなかったので、変な質問をしたり、内容が分かってなかったりして、皆から笑われたりもしました。
その時はすごく恥ずかしかったけど、それが記憶となり、栄養となり、自分の英語力向上に繋がったと今は思います。
全然英語ができなくても、中学英語がギリギリでも大丈夫です。
一歩踏み出すと世界が変わります。
最後に
そんなこんなで、国際ワークキャンプで英語だけの環境に浸かり、毎日英語を使うことで英語への慣れに繋がり、ググッと英語を話すことの抵抗が下がります。
また、必死にもがいている内に、いろいろなフレーズ、単語がどんどん蓄積されてます。
さらに、海外の人と普段関わることがない人は、英語だけでなく、日本人が考える常識と、世界のそれぞれの国の常識の違いを肌で感じられます。
わたしは、あまりに自分が日本のことを知らないことを痛感しました。
自分自身の経験値を上げる意味でも参加をおすすめします。