外資系経理

外資系企業の経理で会計基準は日本基準(JGAAP)?もしくは本国基準(IFRS、USGAAP)?

外資系企業の経理で会計基準は日本基準(JGAAP)?もしくは本国基準(IFRS、USGAAP)?

 

日系経理女子
日系経理女子
会計基準って世界中で異なるルールだと思うけど、外資系企業の経理の人ってどんな基準で財務諸表を作ってるんですか?

 

かみぞの
かみぞの
いい質問ですね。確かに外資系企業だと、本国の会計基準のルールでおこなうのか、外資系だけど、日本にあるから日本基準(JGAAP:ジェーギャップ)で財務諸表を作っていくのか気になるよね。

 

かみぞの
かみぞの
まず、答えを先に言うと、外資系企業では”日本基準と本国基準の両方の財務諸表”を作ってます。

 

日系経理女子
日系経理女子
えぇ~両方作るってすごく大変じゃないですか?

 

かみぞの
かみぞの
その通りで、どちらの基準にも当てはまるように作成するので、余計に時間はかかります。

でも、2つ作るから単純に二倍時間がかかるということではなく、会計基準が異なる部分だけ2パターン用意するんですよ。

 

日系経理女子
日系経理女子
なるほど、そういうことなんですね。ちなみに基本的な質問してもいいですか?

 

かみぞの
かみぞの
全然、構いませんよ。なんでしょう?

 

日系経理女子
日系経理女子
JGAAPやUSGAAPの”GAAP”ってなんですか?あとIFRSって何の略ですか?

 

かみぞの
かみぞの
たしかに意外と知らないで使ってたりしますよね。

 

そもそもJGAAP、US-GAAP、IFRSって何の略?

日本の会計基準はJGAAP(ジェーギャップ)と呼ばれ、JGAAPとは(Japan Generally Accepted Accounting Principles)の略で日本語だと”日本の会計基準”ですね。

ちなみにUSGAAPは(ユーエスギャップ)と読み、何の略かはUS-GAAP(United States Generally Accepted Accounting Principles)で日本語だと”米国会計基準”です。

次にIFRSは(International Financial Reporting Standards)の略で、日本語だと”国際会計基準”です。

こちらは、以前わたしがツイートしましたが、日本では“アイファス”や“イファース”と呼ばれますが、海外ですと、“アイエフアールエス”とそのまま言われているので、臨機応変に言い換えましょう。

 

※ちなみに外資系企業で使われる基礎的な略語は下記

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JGAAP、USGAAP、IFRSの違いに関する具体的な事例

それぞれの国の会計基準で具体的にどういった部分が異なるかと言うと、ビジネスをおこなっている人であれば、だれでも知っている有給休暇で説明しますね。

日本基準(JGAAP)だと、「まだ従業員が取っていない有給休暇を今年取る予定だから事前に引き当てておこう」という引当は認められていません。

一方で、国際会計基準(IFRS)やUS基準(USGAAP:ユーエスギャップ)だと有給休暇は引当をする必要があります。

ちなみに、有給休暇引当は英語で”Holiday accrual (ホリデーアクルーアル)”と言います。

よって、日本基準だけであれば、なんの引当も必要ありませんが、本国の基準に合わせてプラスアルファの仕訳を切る必要が出てきますね。

 

日系経理女子
日系経理女子
なるほど、国と国との会計基準の違いの分だけ手間がかかってくるんですね

 

かみぞの
かみぞの
その通りです。

 

日系経理女子
日系経理女子
ちなみに、外資系企業では普段はどちらの基準で処理しているんですか?

 

かみぞの
かみぞの
確かに普段どっちで入れてるのか気になりますよね。

実はこれ”会社による”というのが正解となります

 

日系経理女子
日系経理女子
えぇ~決まってないんですね

 

外資系企業はどの基準で通常処理をするか

どの基準で通常処理をしていくかは会社の判断となります。

要は、最終的にどちらの基準にも対応できるようになれば、どうやっても構わないのです。

よって、ある会社では、それぞれの国の基準で処理を進めて、最終的な調整を本国の基準に合わせるというやり方をしています。

一方で、上記とは反対の通常は本国の基準で処理をして、最終的な決算でそれぞれの国の基準に調整する方法もあります。

最近では、グローバル企業だと、多くの国で同一の会計基準が適用できる”IFRS”を会社のスタンダードとして適用し、最終的な調整が必要な国はそれぞれおこなうという方向に進んでいるように感じます。

 

日系経理女子
日系経理女子
じゃあ、日本もIFRSにすれば、日本基準は準備する必要はないんですか?

 

かみぞの
かみぞの
またまた、いいポイントですね。IFRSにすれば、日本の会計基準は必要ないと思うんですが、実は会社法上で日本は日本の会計基準での開示が求められるので、日本の会計基準とIFRSのどっちも出さなきゃいけないんですよ

 

日系経理女子
日系経理女子
えぇ面倒くさいですね。でも日本でもソフトバンクや楽天などIFRSで開示している会社っていっぱいありますよね?なんで面倒なのにそんなことしてるんですか?

 

かみぞの
かみぞの
さっきから質問が鋭い!面倒なのに、IFRSにするのはそれ以上のメリットがあるからですよね。

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日本企業がIFRSを適用する理由

会社によりメリットは異なりますが、グローバル展開している会社だとすべての国でIFRSという一つの基準で統一できるので、同じものさしで比較をできる点はメリットの一つです。

また、日本の会計基準とIFRSでは、基準が異なるので、経営者にとってIFRSの方が見せたい数字を作ることができるとも考えられますし、海外からの投資もあるのでIFRSの方が海外の人にとっても分かりやすい指標というのもありますね。

 

さいごに

外資系企業では、財務諸表を日本基準と本国の会計基準の両方の基準で処理をおこなっています。

だからといって2倍時間がかかるわけではなく、両方の基準の差分だけを調整する手間がかかりますね。

また、日本の企業でもIFRSを適用している会社は、日本の会計基準とIFRSの両方の処理が必要です。

今後、経理で転職をする際にも上記のポイントを知っておくと、募集要項でIFRSなどのキーワードがあった際にどのような能力や作業が必要になってくるかを理解できるので、注意してみてください。

会計のベースが分かったところで、早速転職を考えてみようという方へ外資系企業への転職に関するさまざまな記事を下記にまとめました。

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