現在の世の中において、パソコンやスマホなどのIT機器を使わずに仕事ができる人は世の中にどれくらいいるでしょうか?
たぶん、ほとんどの方は何らかの形でITやシステムに関わっていると思います。
また、仕事でIT機器を使わずともプライベートでは一日中スマホを利用している人もいるでしょう。
何が言いたいかと言うと、もう世の中ITなどのシステムスキルがないことは圧倒的に不利な状況なんです。
言い換えると、ITリテラシーやスキルがあると、どんな職業においても圧倒的にパフォーマンスを出すことが可能です。
経理で必要な力は簿記よりも暗算よりもITスキルだ!
経理では簿記といった勘定科目が分かり、BSやPLを理解していることは重要です。
また、数字を読み解ける力も重要です。
ただ、その数字を読み解くために、勘定科目を理解するためには、なにを使って調べるんでしょう?
そうです、ITシステムです。
経理システムに入力したデータを、システムから取り出し、エクセルにきれいにまとめる。
エクセルにまとめたものをメールに添付して相手に送る。
ほらっ、すべての作業にはコンピュータが介在していて、すべてのシステムやソフトの使い方が分からないといくら簿記ができたって、数字が読めたって、数字を読むステージにも立てやしない。
あなたの仕事のうち、いつも誰と向かい合っていることが多いですか?
上司よりも、部下よりも他部署の人よりもシステムさんやエクセルさん、もしくはメールさんといったパソコンと向かい合っている時間がほとんどじゃないでしょうか?
もう、日本語でコミュニケーションがとれるのが当たり前なようにITスキルの上にすべての動きがのっかっているんですよね。
ってことはですよ、ITスキルってむちゃくちゃ重要ってことですよね。
働き方改革、人口減少に伴う生産性の向上
2018年、働き方改革関連法案が成立され国策となりました。
以下は法案の一部の内容です。
Wikipediaより
第2の柱:長時間労働の是正と多様で柔軟な働き方の実現等(労働基準法等改正)時間外労働の上限規制の導入
長時間労働抑制策・年次有給休暇取得の一部義務化
フレックスタイム制の見直し
企画型裁量労働制の対象業務の追加
高度プロフェッショナル制度の創設
勤務間インターバル制度の普及促進(労働時間等の設定の改善に関する特別措置法改正)
産業医・産業保健機能の強化(労働安全衛生法・じん肺法改正)
また、人口減少に伴い、よりシステム化された効率的で生産性の向上が求められます。
現在の世の中のニーズは生産性の向上です。
ということは、あらゆることに効率化が求められてきますよね。
そんな時に、アイデア一つで業務効率が10倍にも100倍にもなるのがITスキルです。
マイクロソフトを創業したビル・ゲイツさんも「優秀なソフトウェア・プログラマーは平均的なプログラマーの10,000倍の価値がある」と言っています。
つまり、ITスキルを駆使して、生産性の向上ができる経理担当者は平均的な経理担当より圧倒的に価値があるとも言えるのではないでしょうか?
だって、手作業でコツコツやっていることは、スピードをどんなに上げても2倍や3倍が限度です。
ただ、自動化やシステム化という人力の限界点を超える発想および実行ができる人は既存の固定概念で働く人の10倍も100倍も貴重です。
なにっ?わたしは数字を読むだけのポジションだから関係ない?
関係大アリです。
部下が最新のシステムを駆使した圧倒的に効率的な業務提案をしてきた際に、システムにちんぷんかんぷんなあなたは闇雲に部下の提案を棄却してしまうんでしょうか?
そんなことをしていたら、優秀な部下や他社に転職して会社として優秀な人間の機会損失をしてしまいます。
もしくは、優秀な部下はあなたを飛び越えて、さらに裁量のあるシステムに強い人に提案をし、提案が通った場合、あなたの評価はどうなってしまうでしょうか?
もう世の中は、あなたを待ってはくれないのです。
すべての仕事はITスキル×専門知識
ITスキルは前段で説明したとおり、すべての仕事においてコアスキルです。
そこに、専門知識などのプラスアルファがかけ合わさって、大きな力を発揮します。
よく戦略コンサルティング会社出身だとどの業界にもニーズがあるという話を聞きますよね。
同じようにIT畑で働いている人は、専門知識を掛け合わせることで、どの業界においてもニーズがあると確信します。
さらに英語などのポータルスキルがあることで、鬼に金棒にどこでもドアです。
世界中どこでも戦うことができるでしょう。
就活において、コミュニケーション能力や、リーダースキルなどが重要と言われています。
今後、企業に求められるスキルにシステムのキャッチアップが早く、感覚的にシステムの使い方をマスターできる能力という可能性もあるんじゃないでしょうか。
仕事においてITスキルは切っても切れない関係です。
さいごに
LINEやTwitterなどのアプリの使い方は知っていますか?
いろんなアプリを使っていると、なんとなく感覚的に使い方の共通項があったりします。
その感覚ってすごい重要で、”システム音痴”という言葉もあるように苦手な人にとっては憧れる能力ですよね。
経理の仕事も、そろばんから電卓になり、ワープロになり、エクセルやシステムに。
進化は止みません。
今後はアプリをクリックして仕事をするのが世の中のスタンダードかもしれません。
現にそんな人や企業は多くあります。
苦手な部分を避けて、強い部分を伸ばすのは大事。
ただ、避けて通れない道は、苦手でも通るしかありません。
よしっ、オジサンかみぞのも真正面から時代の流れを受け止め、世の中と関わっていきます。