高校中退の理由
わたしは、高校中退という選択を経験した人の一人だ。
一般的に高校を中退する理由はいろいろあると思う。
たとえば、不良になり、学校へ行かなくなる。
または、悪いことをして退学となる。
それ以外では、親の資金的な問題で退学を余儀なくされるなどさまざまだ。
一方でわたしの場合は、上記には当てはまらない理由で退学を選択した。
それは、わたしに夢があったから。
わたしの夢
わたしは、あるプロフェッショナルスポーツ選手を目指しており、プロフェッショナル養成所に行くことを中学生というかなり人生の選択をするには早い段階で考えていた。
その養成所へは中学校卒業から入ることができるため、中学3年の時に受験。
しかし、結果叶わず不合格となる。
どうしても、諦めきれないわたしは、年に1度ある次のプロフェッショナル養成所の試験を目指そうと決心した。
養成所の試験は、一般的な学科試験だけでなく、身体能力を測る試験もありそこが一番重要なウエイトを占める。
そのため、次の試験に必要になってくる身体能力の向上を目指し、その能力を効率的に高めることができる部活がある高校を受験し、ひとまず高校へ仮面?入学をした。
高校へ入学してからは、いわゆる一般的なスクールライフを送りつつも次の養成所の受験に向けて合格するために虎視眈々とトレーニングを続ける。
そして、高校一年時に再度受験のチャンスがやってきた。
努力の甲斐もあり、一次試験、二次試験を無事に突破し、最終的に合格の二文字を手にすることができた。
この時は、まさに天にも登るという言葉がそっくりそのまま当てはまるくらい喜びをかみしめたと思う。
その後、合格から少し経ったあるタイミングで学校の授業の終わりに、担任からクラス全員に向けた報告があった。
わたしについての連絡だ。
クラスの全員にわたしがプロフェッショナル養成所の試験に合格した旨が伝えられたのだ。
また、それと共に、高校一年次終了のタイミングで高校中退の旨も伝えられる。
皆からは、「有名になったら昔仲良かった人に呼んでねっ!」や「今のうちに教科書にサインちょうだい!」など、すごく持ち上げてもらっていた。
またそんな状況に酔っている自分がいたのを覚えている。
期待と希望、絶対に有名になってやるという強い想いを胸に、わたしは高校を中退し、プロフェッショナル養成所の門を叩いた。
しかし、門を開けた途端、とてつもない現実が待ち構えていた。
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