かみぞの視点

“45歳以上リストラ問題”と”かぼちゃの馬車問題”の共通項は当事者の爪の甘さだ

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  • 「45歳以上リストラ問題」と「かぼちゃの馬車問題」の共通項は当事者の爪の甘さだ

富士通やNECなど超大手企業での45歳以上をターゲットとした早期退職、いわゆるリストラ問題が世間を賑わせている。

このニュースを各方面で見た時、あるニュースを思い出した。

そう、かぼちゃの馬車問題だ。

シェアハウスをサブリース契約をおこない、結果としてサブリースをおこなっていたスマートデイズ社からお金が支払われなくなるという問題。

この両者は、まったく異なる話であるが共通のポイントがある。

共通のポイントは”当事者の爪の甘さ”だ。

 

45歳以上リストラ問題の流れ

まず、45歳以上リストラ問題の大まかな流れは下記だ。

 

1.超大手企業に就職することでゴールと認識

2.終身雇用論が一般的で定年までとりあえず安泰と考える

3.周りでリストラがゼロではないが、まさか自分は起こらないと思う

4.突然の社内でリストラ発生

5.我が身に降りかかり意気消沈

 

リストラがあるという事実は知っていた。

可能性がゼロではないことも分かっていた。

でも、まさか自分だとは思わず、いざ我が身に降りかかると絶望が広がった。

こんな状況ではないだろうか?

次にかぼちゃの馬車問題も見てみよう。

 

かぼちゃの馬車問題の流れ

かぼちゃの馬車問題は以下だ。

 

1.シェアハウスは、現在人気があり流行っている

2.1物件で複数人に貸せるのでリスク分散できて安心

3.サブリースであれば集客も必要なく、長期的な固定収入がある

4.でも会社が潰れる可能性はゼロじゃないと思うけど、営業マンも大丈夫と言ってたし問題ないだろう

5.毎月入金があって安心だ

6.突然の入金ストップ

7.莫大な借金だけが残る

 

ちなみにかぼちゃの馬車でローンを組んだ人たちは世間で言う高所得者だ。

なので、頭が悪いから騙されたという印象とは異なる。

しかし、結果としてそんな人たちも落とし穴にはまってしまった。

 

両者の爪の甘さ

この両者の問題は自己責任で片付けてしまえばそれまでの話だ。

ただ、よく考えてほしいのは、これって誰しも隣り合わせにいるんじゃないかと思う。

たとえば、みんなが使っているiPhone、もしくはLINEを利用するには利用規約に同意する必要がある。

では、その利用規約を端から端まで隅々まで確認して本当に納得してすべてのサービスを利用している人はどのくらいいるだろうか?

たぶん、利用規約をすべてしっかり目を通している人はほとんどいないと思う。

かく言うわたしもメインどころをチラッと見て、利用規約を承諾することがほとんどだ。

ちなみに各種サービスを利用する時、こんなことを思わないだろうか?

「まぁ、みんな使っているサービスだし大丈夫でしょ」と。

これこそまさに爪の甘さなのだ。

特に大金が絡む場合は要注意だ。

わたしは不動産の賃貸契約書などの超重要なものに関してはけっこう細かくチェックしており、内容によっては変更をしてもらうこともある。

つまり、大きなリスクを抱える可能性があるものほどしっかりと注意しなければならないのだ。

45歳以上リストラも会社員である以上リストラという可能性や会社が倒産する可能性がゼロでないことは周知の事実だ。

その中で、いつ会社が倒産しても、リストラになっても自分自身のスキルを磨きどの会社でもやっている能力を身につけていれば、特段の問題はない。

もしくは、自分自身の能力の限界を理解していれば、いつリストラがきてもいいように生活レベルを下げて貯金を蓄えておくなどいろいろな回避策はある。

病気になってからどうしようと考えるのではなく、健康な内から定期検診と予防をおこなうことが必要なのだ。

まさにこの両者は、油断に他ならない。

 

さいごに

人は常に数多くの決断に迫られている。

分かってはいるけどまぁいっかと流してしまうことは日常生活においてたくさんある。

痩せたいのに飲みの後のラーメンがやめられない。

勉強しなくちゃいけないのに、ゲームがやめられない。

休日は有意義に過ごしたいと思うのに、ダラダラ夕方まで過ごしてしまう。

ただ、ここぞというポイントにおいてはその爪の甘さが仇となる。

全部に注意しなければならいということではない。

ポイントを外してはいけないのだ。

危険はいつも隣り合わせにある。

予防は日々の積み重ねである。