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反射神経でできる仕事ばかりしていませんか? 反射神経でできる仕事は自身の成長を止める
仕事でパソコンを長年使っているほとんどの方は、ブラインドタッチ(キーボードを見ずにタイピングをすること)だと思います。
ブラインドタッチをしている時に、頭で一つ一つの下記の動作を考えているでしょうか?
1.「“あ”を入力するにはキーボードの“a”を打たなきゃだな」
2.「よし、“a”を入力するぞ」
3.「まずは左手の小指を“a”の位置にセットしているからそのまま小指に力を入れてタイプ!」
4.「画面にも“あ”という文字が表示されているぞ、完璧だ」
”あ”という文字を入力するためには上記の工程を踏んでいますが、ほとんどの方は無意識に反射神経でタイピングをおこなっているでしょう。
これが反射神経で作業をしている状態です。
思い返すと、反射的にタイピングができるまでには、上記の意識して入力するフェーズを繰り返すことから始まりました。
やり始めはなかなか思ったように打てず、どこにどのアルファベットがあるか確認しながら入力を進めていたと思います。
ただ黙々と繰り返していると、徐々にタイピングのスピードは上がり、やがて反射的にタイピングができるようになったんじゃないでしょうか。
これって、仕事でもまったく同じ状況だと思うんですね。
仕事がスムーズにできるようになるまで
たとえば、わたしが新しい業務の依頼を受けた時、上記のブラインドタッチができる工程と同様の流れを踏んでいきました。
まず、新たな仕事がどのようなものかを理解するために、新たな業務に必要な知識を自身が持ち合わせているかが肝心です。
知識が足りない場合は、上司や本、ネットなどから必要な知識を吸収し、仕事を理解することの知識の習得からスタートします。
次に作業をおこなう新しいExcelのフォーマットと対面です。
ここでも、初めて目にするExcelのためどこに何を入れたらよいのか、またどのような結果が反映されるかを確認しないと作業をおこなうことができません。
そのため、Excelシートの構造を理解し、データを入れるための資料はどこから準備するのかも必要な準備になってきます。
一通りの流れが分かると、今度はどういった部分でミスやエラーに繋がりやすいかといった頻発が想定されるトラブルの回避、もしくは解決方法を知る必要があります。
上記の工程をおこなうためには、最初は一つ一つ自身の頭で確認作業をおこないながら業務を進めていかなければなりません。
ただ、繰り返し繰り返し作業をおこなうことで、チェックが必要なポイントや作業の進め方、トラブル対応のコツを掴み、最終的には反射的に作業ができるでしょう。
こうなると、頭を酷使せず反射神経で業務ができるのでスムーズに早く仕事を終えることができます。
では、ここで質問をします。
今、あなたがおこなっている仕事の内、どのくらいの割合が反射神経でできている仕事でしょうか?
もしくは、どのくらいの割合が頭をフルに使い考えないとできない仕事でしょうか?
反射神経でできる仕事は快適
上記の質問でほとんどの業務を反射神経でおこなっている方は、業務に関してストレスがあまりかからずにできているんじゃないでしょうか。
わたしも反射神経でこなせる業務がほとんどだと、非常に仕事がラクでストレスを感じません。
ただ、もし自身が今以上に仕事ができるようになりたい場合、反射神経でできる仕事というのは正直あまり自身のプラスにはなりません。
なぜなら、すでに感覚的にできている仕事なので頭で深く考える工程がないためです。
いわゆる、ぬるま湯に使っている状態です。
成長のために負荷(ストレス)を与えよう
じゃあ、成長するためには何が必要かと言えば、至極単純で負荷を与えることです。
わたしが好きな本のタイトルを借りると「Beyond the comfort zone (居心地のよい場所からの脱却)」ってことですね。
いつまでも居心地のよい場所にいるのではなく、新たな業務に挑戦する、もしくは現在の業務の改善を考えてみるといった行動に出ることで自分自身にストレスを与えます。
ストレスに打ち勝つことで、その経験が血となり肉となり、自身の財産になり、次はさらに困難な課題に取り組めるでしょう。
これこそ成長の証ですよね。
さいごに
慣れた仕事はスムーズにこなすことができ、頭をフル回転させずとも反射神経で快適におこなうことができます。
ただ、自分自身の成長を願う場合、反射神経でできてしまう仕事は、居心地のよい安全地帯に過ぎません。
自分自身にストレスを与え、そのストレスに打ち勝つことが成長となります。
あなたの普段の仕事は反射神経でできる居心地のよい仕事でしょうか?
成長のために、その居心地のよい環境を抜け出して負荷を与えませんか?