外資系企業のイメージ
2017年8月に調査がおこなわれた外資系企業動向調査によるといわゆる外資系企業にカテゴライズされる会社は5,662社あります。
日本の企業数が約380万社なので、外資系企業はその内の約0.1%ほど。
外資系企業が日本の中で非常に少ないシェアのためか、情報に誤解があり、外資系企業と聞くとなんだか厳しい世界で、英語をバリバリ使って優秀な人たちと仕事をしているというイメージを持たれます。
しかし、そのイメージは管理職の上位クラスだとたしかにそうかもしれませんが、全体的には全く異なるのです。
事実、わたしが経験してきた外資系企業はどれも上記とは異なります。
そんな中で、今回は一般的に言われている外から見た外資系企業のイメージと実際の中で働いている実態とのギャップを取り上げていきます。
外資系ってすぐにクビになる?
まず、結論は”No”です。
たしかに実際そういった会社やポジションもあるでしょう。(上位の管理職ポジションほど成果を期待されるのは、どの会社もあるかとかと思います)
また、外資は中途採用が多いため、ポジションと実力とのアンマッチでクビになることもあります。
しかし、いわゆる管理職とは異なるスタッフポジションでは、すぐクビはないです。
事実、わたしが今まで経験した企業でスタッフポジションがいきなりクビを見たことはありません。(一定数をリストラするタイミングではもちろんクビはあります)
ただ、仕事についていけず自ら退路を選ぶ人がいるのも事実です。
それよりも、こんな仕事できない人でも長い間働けるんだぁって人がいることに驚いた経験があります。(食べログでお昼どこに行こうかずっと検索してないで、お前もっと仕事しろよっ!って人もちらほらいるのは、どの会社も一緒ですかね?)
会社都合でのリストラは日系企業も外資系企業もありますが、外資だからすぐにクビになるというのは大きな誤解ですね。
結論:管理職の上位ポジションでない限り、まずクビになりません。
外資系ってエリートばっかり?
答えはNoです。
外資系=高学歴のイメージはメディアが日系企業とのコントラストを付けるために、あえて高学歴なエリートが集まる、コンサルティングや外資系投資銀行などにスポットを当てた結果であり、外資系と一重に言っても、十数人の小さな日本法人から、Apple, Amazon, Googleと言った日本だけでも非常に大規模な会社までさまざまです。
なお、わたしが経験した外資系企業では日本法人で人数100~400名位の会社。
その中でもやはり管理職の上位クラスはやはり高学歴が多いのかなというイメージはありますが、(これは外資系だからという話ではなく、一般的に仕事のできる優秀な人の学歴の割合は高学歴が多くなるという統計的な結果だと思われます)わたしのようなFラン大学も結構いますし、高卒や専門、短大卒の人もいます。
※ちなみにFラン大学生の就活戦略は下記参照
結論:わたしのようなFラン大学卒含め、高卒、専門、短大卒もいる
外資系ってみんな英語ペラペラなの?
これは完全に”No”です。
ペラペラの定義が曖昧ですが、ペラペラをネイティブレベルの英語力と置き換えると完全にNo。
ではどの位のレベル感が多いかというと、下記の画像にあるように日常会話レベルでなんとか英語ができるという人が多い印象です。
たとえば、親会社やグループ会社とのやり取りが発生する場合、電話会議などでギリギリなんとかこなせるレベル。
そうは言っても結構な割合で、日常会話レベル以下な方も多いです。
わたしも初めての外資系企業ではギリギリ日常会話レベルだったので、電話応対や社内の外国籍の人と話す際はドキドキで、言いたい単語が出てこない、言い回しが分からないなどありますが、なんとか言いたいことをとつとつと言えるレベルでした。
※わたしのTOEICでの英語力は下記
現在は、上司が外国籍であったり、海外と関わる機会が多くあるポジションのため、なんとかビジネスレベルの英語力かなと思います。
ただし、英語での電話はやはり苦労します。
※わたし外資系企業に入って大変だったことは下記
経理未経験から外資系経理に転職し、大変だった3つのポイントとその対策
一方で、外資系企業でも国内向けの営業担当をしている人などは、全く英語を使う機会がないので本当に全然英語ができない人もいます。
他の部署でも英語をほとんど使わない業務の場合、まったく英語ができない人も。
ただ、上位のポジションを狙う場合は、英語力が絶対に必要となります。
役職が上がると必然と海外グループ会社間でのやり取りが発生しますので、その際に英語ができないと進捗を報告できないからです。
結論:外資系企業でも英語ができない人いっぱい。でも上位ポジションを目指すなら必要
さいごに
外資系企業の一般的なイメージは実力主義ですぐクビになり、高学歴のエリートが多く、しかも皆英語ペラペラ。
しかし、実際にはすぐにクビになることもなく、高卒やわたしのようなFラン大学卒もおり、さらに英語が全然話せない人いるという事実。
今まで外資系と聞くと敷居が高いと構えてしまっていた方も、「えっそんなもんなの?」と思っていただけたら光栄です。
なお、それなら外資系企業に行ってみようと思う方は下記の外資系企業の転職のまとめをご覧ください。
外資系企業への転職のまとめ(転職準備から未経験・経験者の転職方法、面接対策)