外資系企業と聞くと、実力主義で激務なイメージを抱く方も多いです。
しかし、実際の外資系企業はホワイト企業が多いという事実があります。
ではまず、外資系企業でホワイト企業が多いのか理由を見ていきましょう。
Contents
外資系企業にホワイト企業が多い理由
結論を先にお伝えすると外資系企業がホワイト企業な確率が高い理由は下記の3点になります。
■外資系企業にホワイト企業が多い理由3つ
1.有給休暇が取りやすい
2.残業が少ない
3.社員が流動的
有給休暇がとりやすい点と残業が少ない点を説明する前に、前提知識として世の中には大きく分けて2つの企業があります。
ブラック企業(労働環境の悪い企業)とホワイト企業(労働環境の良い企業)ですね。
外資系企業で何社か働いていると共通項が見えてきます。
いくつかの外資系企業で働いた共通項は、”どの会社も基本的にホワイト企業であった”という点です。
なぜホワイトであったかを具体的に説明していきましょう。
1.有給休暇が取りやすい
まず、一つ目に有給休暇が取りやすい点が挙げられます。
わたしが日系企業で働いていた際は、有給休暇は基本的に使ってはいけないものでした。
何か風邪を引いたり、特別な会社に行けない事情の時のみ使えるスペシャルな特権だった記憶があります。
また、私の友人の多くも日系企業に勤めていますが、有給休暇を使おうとするとすごく周りから白い目で見られるなど、使いにくいそうでした。
さらに40日ある有給休暇を1日も使わずに20日間有給休暇を捨てるというのが当たり前とのことです。(多くの会社のルールで1年に有給休暇付与日数は最大20日。有給休暇の消費期限は2年以内なので、40日中、20日なくなったという流れです)
有給休暇を捨てるのが当たり前の日系企業に対して、わたしが経験してきた外資系企業では、ガンガン有給休暇を使おう!という雰囲気です。
年間の有給休暇の消化目標もあるため、有給休暇を使っていないと上司からもっと取らないと目標達成できないよと指示があるんですね。
上記の日系企業と比較したこの差こそホワイト企業と考える所以です。
何故こういったカルチャーができあがったのかは、組織の流れを考えると分かりやすいです。
外資系企業の場合、物事をグローバルな視点で常に考えるんですね。
たとえば、海外の親会社にある世界中の人事を統括する人事部では、各国の有給休暇の取得率を比較したりします。
各国の有給休暇の取得率を比較する目的は、有給休暇の取得率によって働いている従業員の満足度に関係があったりするからなんです。
その際に、たとえば日本の有給休暇の取得率が他の国々と比べて異常に低かったとしましょう。
すると人事を統括する人事部の偉い人は、日本の人事部のトップにこう指示します。
これを聞いた日本の人事部のトップは日本の社長及び各部門のトップにこう連絡します。
グローバル人事⇒日本の人事⇒日本の各部門という流れで、元々の話に戻り、わたしは上司から有給休暇を取るように促されるということになります。
親会社から有給休暇取得率の目標があるという影響で外資系企業では、有給休暇が取りやすくなってるんですね。
ちなみにわたしの有給休暇の使い方は、土日とくっつけて5連休位取り、旅行に行ったり、午前中働いていたけど、あまり忙しくもなく、天気もいいから午後休もうという感じで取れます。
本当に気楽に手軽に取れるので良い環境だなぁと感じています。
2.残業が少ない
外資系企業がホワイト企業と考える所以の二つ目は残業が少ない点です。
もちろん、時期や人によってまちまちな部分はありますが、総じて少ない印象です。
これには大きく下記の二つの理由があると考えます。
■残業が少ない理由2点
1.新人は上司より早く会社に行って、上司より後に帰るべきという文化がない点
2.遅くまで働いていると頑張っているとみなす文化がない点
新人は上司より早く会社に行って、上司より後に帰るべきという文化がない点
日系企業で散見される新人は上司より早く会社に行って、上司より後に帰るべきという文化がないことが外資系企業では残業時間が減っている一つの要因です。
働き方改革などもあり、現在は残業時間の抑制はどの会社でも問題視されるようになってきました。
しかし、古き良き日本の会社では、この悪しき習慣が残っており、本当はやることも終わっているのに、上司がいると帰りにくい雰囲気があり、ダラダラと席に座って無駄な時間を過ごすということがあります。
その点、外資系企業は自分の仕事が終われば、上司が帰るのを待たずに帰宅できるので、時間を効率的に使えますね。
この悪しき文化が早く根絶されることを願います。
遅くまで働いていると頑張っているとみなす文化がない点
日系企業では、仕事のパフォーマンスという部分を、実質的な成果よりも頑張っている感があることをより評価する文化が多いと思われます。
なので、上司から頑張っていると思われるために、無駄に残業をしたり、早く来たりと行動だけをするような人が現れ、実質を伴っていないことがよく挙げられるのではないでしょうか。
一方で外資系企業では、どちらかというといつも遅くまで仕事をしていると効率が悪いんじゃないかというイメージで捉える傾向にあります。
もちろん、本当にトラブルに巻き込まれたり、急ぎのプロジェクトなどがある場合は仕方がないですが、常に遅い人はそのようなイメージが持たれますし、昇進にも響くのではないでしょうか。
また、外資系企業はどちらかと言うと個人主義な部分があり、自分の仕事が終わったらさっさと帰るという雰囲気があります。
なので、常にチームの誰かが終わってないから、みんなで頑張ろうという雰囲気ではなく、終わらない時はみんなある、その時はそれぞれが個々で頑張ろう。
でも自分が終わったら帰ろうという感じです。
3.社員が流動的
3つ目は社員が流動的な点です。
そもそも、外資系企業に勤めている多くの人は転職経験があります。
理由は、外資系企業の多くは中途採用のみおこなっているので必然的に外資系企業で働いている人は転職して外資系企業に入社していますよね。
そのため、一度転職を経験した人は会社が代わっても別の会社で働くことができるという選択肢を手に入れられます。
すると自身の仕事環境があまりにもブラックであれば、すぐに転職できるという流れですね。
※外資系企業への転職関連記事は以下
外資系企業への転職のまとめ(転職準備から未経験・経験者の転職方法、面接対策)
ブラック企業は転職という選択肢を持たないもしくは転職できないように社員を囲って粗悪な労働環境で社員を酷使します。
しかし、もし外資系企業で会社全体がブラックな場合、皆すぐに辞めてしまいますよね。
入れ替わりが多い場合は、採用費が予算オーバーします。
すると本国の親会社から原因追求および早急な改善提案を求められるでしょう。
結果、会社がホワイトな環境に改善活動をおこない環境が良くなっていくという流れになります。
まとめ
外資系企業がホワイト企業と言える所以はまとめると以下です。
・外資系企業は、有給休暇が取りやすく、残業が少ない
・さらに労働環境が悪ければ、転職するのでブラック企業化しにくい
有給休暇がたくさん取れて、早く家に帰れるってとても幸せですよね。
わたしが外資系企業の良さを実感できるのは、自身が日系企業で働いた経験があったからなので、ある意味その会社には反面教師として感謝をします。
ちなみに、外資系の中でも特にホワイト企業を探す方法を下記で紹介しています。
※転職でブラック企業には行きたくないという方は見分け方のポイントを書いたので参考まで