ロバートウォルターズのサイトで2018年の給与調査をしてました。
世界のさまざまな国の業界動向や現状の職種のニーズなどを見ることができるので、興味のある方は、ゼヒご覧ください。
その中で今回は、経理担当ならまず目指すべき経理課長(Accounting Manager)のポジションに絞って世界中の経理課長はどのくらい稼いでいるのかをロバートウォルターズの調査データから抽出してランキング形式にまとめました。
将来的に海外で働きたいけど、日本と比べて給料はどうなの?など比較をする際に参考にしてみてはいかがでしょうか。
経理課長の世界年収ランキングベスト26
経理課長の世界年収ランキングは1位から以下の通りです。
国名 | 現地通貨 | 日本円 | 日本円平均 (万円) | |
1 | ドイツ | 100-150K | 1270-1905万円 | 1588 |
2 | アメリカ | 100-135K | 1090-1472万円 | 1281 |
3 | アイルランド | 90-110K | 1143-1397万円 | 1270 |
4 | アラブ首長国連邦 | 360-480K | 1080-1440万円 | 1260 |
5 | 日本 | – | 1000-1500万円 | 1250 |
6 | フランス | 75-100K | 952-1270万円 | 1111 |
7 | イギリス | 65-85K | 942-1232万円 | 1087 |
8 | オーストラリア | 120-140K | 984-1148万円 | 1066 |
9 | ベルギー | 70-95K | 889-1206万円 | 1048 |
10 | ニュージーランド | 120-150K | 912-1140万円 | 1026 |
11 | オランダ | 60-90K | 762-1143万円 | 953 |
12 | 香港 | 560-780K | 784-1092万円 | 938 |
13 | シンガポール | 80-140K | 648-1134万円 | 891 |
14 | カナダ | 88-110K | 739-924万円 | 832 |
15 | スペイン | 55-75K | 698-952万円 | 825 |
16 | 韓国 | 70-90M | 700-900万円 | 800 |
17 | ブラジル | 162-270K | 486-810万円 | 648 |
18 | 中国 | 300-450K | 510-765万円 | 638 |
19 | 南アフリカ | 700K+ | 630万円 | 630 |
20 | ポルトガル | 40-45K | 508-571万円 | 540 |
21 | 台湾 | 1-1.8M | 357-643万円 | 500 |
22 | マレーシア | 144-216K | 388-583万円 | 486 |
23 | タイ | 960K-1.9M | 326-646万円 | 486 |
24 | インドネシア | 400-500M | 316-400万円 | 358 |
25 | ベトナム | 24-36K (USD) | 261-392万円 | 327 |
26 | フィリピン | 1-2M | 210-420万円 | 315 |
※1.2018年6月1日のTTMレートにて日本円換算
※2.アメリカの年収は2017年のデータを利用(2018年がUPされていないため)
上記の結果を棒グラフでも見てみましょう。
上記の結果を見てみるとあなたが思っていたよりもこの国は給料が高い、もしくは低いなどあったのではないでしょうか。
次はそれぞれの結果についてのわたしの感想です。
上位グループについて
まず、上位を見てみるとやはりヨーロッパ、アメリカなどの先進国が中心なのは頷けるところかと思います。
そんな中、アラブ首長国連邦が4位にランクインをしているのは、近年ドバイに世界中のお金持ちが住みとてつもない経済発展をしているからではないかなぁと考えられます。
よってこれだけ年収が高いのも納得です。
また、日本もなんとか5位にランクインしてます。
個人的には、ここに出ている年収は日本の平均的な経理課長の年収というよりも、外資系のアカウンティングマネージャーポジションでの給料な感触です。
そのため、やや高めに出ているかなという印象です。
まぁ、ロバートウォルターズが調査しているので、外資系が中心なデータになりますよね。
中位グループについて
中位グループで気になったポイントは11、12位に香港、シンガポールがランクインしているところです。
この二つの国はグローバル企業のアジア統括拠点が多く、近年日本よりアジアでは優位なポジションという認識をしていました。
なので、個人的な感覚としては、日本より香港やシンガポールの方が年俸が高いイメージだったのですが、この結果になったのは意外です。
下位グループについて
下位グループで特筆すべき点はやはりアジア地域の国々が多い部分になります。
近年、すさまじい経済成長を遂げていますが、まだ年収の部分においては差があることが確認できます。
それでも近い内にその差はどんどん縮まるのではないでしょうか。
また、20位のポルトガルはヨーロッパ諸国ですが、お給料で見ると低い分類になりますね。
19位の南アフリカより低いのは驚きです。
最後に今回のデータでの最下位26位となってしまったフィリピン。
日本円で年収平均315万円です。
わたしはフィリピン留学でセブに行きましたが、タクシーの初乗り運賃は80円なので、この年収でもフィリピンでは相当高い部類に入ります。
なにはともあれ、それだけ人件費が安いということはビジネスチャンスもあるということですね。
今後のフィリピンに大きな期待です。
最後に
今回の26カ国の経理課長の平均年収は852万円となりました。
2018年の日本の平均給与が約420万円なので、単純に2倍です。
もちろん国によって、税金、物価、労働環境等、いろいろな違いはありますが、世界のアベレージでも経理課長は一般よりかなり高い給料なことが分かります。
つまり、それだけスキルを要求され、ストレスのある仕事ということですね。
仕事のキャリアを考える上で、賃金は重要なウエイトを占めますので、これを元に戦略を立てるのも一つの方法ではないでしょうか。
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