下記では、経理経験ゼロからどのように外資系企業で働くという実績を作るかについて記事を書きました。
今回は派遣から正社員という流れでどのように外資系企業の転職活動をするかという点を説明します。
Contents
派遣から正社員への流れ
派遣社員から正社員へのルートは一つだけではありません。
また、それぞれのルート毎に、メリットとデメリットがあります。
なので、自分自身がよりより方法や可能性の高いところを見極めて最適なルートを目指してください。
大きくルートを分けると3パターンあります。
1.現在派遣として働いている会社で正社員化
2.紹介予定派遣へ応募
3.正社員へ応募
現在派遣として働いている会社で正社員化
今、働いている先が気に入っており、長く働きたいと思った場合、派遣のまま長く働くより、できれば正社員にしてほしいと思いますよね。
今回はそのためのステップと可能性の有無の確認方法をお伝えします。
確認のタイミング
当たり前ですが、正社員になれるかを聞くタイミングは現在受け持っている仕事が滞りなく進めるようになってから聞きましょう。
派遣社員になってすぐに「正社員になれますか?」と聞いたら、さすがに(その前に仕事覚えてよぉ。。。)と思いますよね。
また、会社に入ってすぐに「この会社とってもいい!ずっと働きたい」と1ヶ月目から思ったとしても、3ヶ月目には「この会社メンドくさい人多いなぁ」なんてこともあります。
ある程度仕事ができるようになって、人間関係も分かり、会社の雰囲気も理解したタイミングで、もっと難しい仕事や役に立ちたいという流れの中で正社員になれるか確認しましょう。
誰に聞くか
それじゃあ誰に聞けばいいか?については、これは”自分の面接をおこなった決済権のある人”に聞くのが一番です。
当たり前ですが、決済権のない社員の方に聞いてもよっぽど親密な中でない限り、上司に正社員化が可能かを聞いてもらうのは大変ですよね。
また、その人も自身が正社員化を勧めるとその人に責任がくることを避ける方もいるので、できれば人事権をもっている方がよいです。
もちろん、聞く前にはその決済権のある上司とある程度の中になっておくと、より細かい情報が聞けますよ。
正社員になれるかの判断
上司に確認をおこない、正社員化を考えてもらえる場合は、具体的にいつまでになれるのかも確認しましょう。
「もう少し仕事ができるようになったらね」などとはぐらかされて、結局忘れられていたではやりきれないと思います。
なので、確認と自分自身でも期限を決めて、それまでに具体的な返事がなければ、自分で探そうと締切を設けるのも一つです。
あまりよい返事をもらえなかった場合、例えば「もうこの部署の正社員の数が決まっている」などとあった場合は、潔く諦めましょう。
外資系企業ではヘッドカウント(採用人数や部署の人数)がすでに決まっており、日本法人では、その人数をどうしようもできないことが往々にしてあります。
無理に次の欠員が出るのを待つというのも、未確定要素が多いため、おすすめできません。
正社員で働きたいと思ってもいろいろな理由から難しい会社もあるので、その際は早く別の会社に行くことを検討しましょう。
人材派遣会社の人から打診してもらってもよいか?
ここは難しいところですが、私はあまりオススメしません。
なぜなら営業担当によって、反応が異なるためです。
人材派遣会社の営業担当は派遣先で長く働いてくれるほど、会社の売上が上がるのでよいという考えがあります。
そうは言っても、仮に正社員になったら、それはそれで手数料をもらえるのでオススメするメリットもあります。
なので、営業担当がどのようにそろばんを弾くかで都合の悪い方に誘導されてしまうとも考えられるため、オススメしてません。
紹介予定派遣への応募
紹介予定派遣のメリット
紹介予定派遣のメリットとしては、働く人側からはどのような部署でどういった人がいるかを判断してから入ることができます。
そのため、入社後のミスマッチを抑えることができますよね。
紹介予定派遣のデメリット
反対にデメリットとしては、直接雇用に至らなかった場合、再度就職先を探すことになってしまいます。
正社員の採用でも試用期間はありますが、紹介予定派遣はそれよりもお断りをする敷居が企業にとって低いですね。
裏を返すと働く側もお断りを言いやすいとも言えます。
サイトの紹介
ニートな元営業が未経験から外資系経理にキャリアチェンジ?の転職術(派遣編)でも紹介しましたが、下記は求人数が多いので紹介予定派遣の募集も多く出ております。
わたしが転職活動中に利用していた派遣会社のサイトは下記になります。
上記の記事でも述べましたが、できる限りたくさんのサイトに登録することをおすすめします。
理由は会社の都合で、一部の人材紹介会社にしか募集を出さないことがあります。
その場合、その人材紹介会社に登録に登録しないがために、逃してしまうリスクを減らすためです。
たくさん登録するのは手間ですが、可能性をすこしでも高くするために最善を尽くすことが結果につながります。
正社員へ応募
派遣からの狙い目ポジション
正社員と言っても、一般的なスタッフクラスからマネージャーなどいろいろなポジションがあります。
派遣から正社員を目指す場合、”ジュニアスタッフ”や”アシスタントレベル”の募集にアプローチしましょう。
上記の募集の中には、未経験者歓迎などもあります。
そう言った場合、派遣社員でも外資系企業で業務をしていたという実績は大きく評価されます。
また、募集要項と自分自身のスキルセットがマッチしていたり、使用していたシステムが一緒だったりもすることで、より親和性が高まります。
■ランスタッド
★母体が外資なので外資系企業も多く紹介
★登録求人数が多い
■doda
★登録企業数が多い
★広告に力を入れている
■リクルートエージェント
★とにもかくにも圧倒的登録企業数
ちなみに転職の前に企業の口コミをチェックしておくなら下記。
履歴書と面接でPRすること
外資系企業で派遣として働いていた場合、履歴書及び面接でPRするべきことは以下の3点です。
1.派遣でも外資系での経験あるので外資の流れ知ってます。
2.多少英語使いました。
3.英語での勘定科目多少分かってます。
1.派遣でも外資系での経験あるので外資の流れ知ってます
これは、外資系企業の募集で目にする”外資系企業での就業経験”に該当します。
日系企業と外資系企業ではカルチャーが異なります。
外資系企業での仕事の進め方、流れを理解している人は、入社後もスムーズに自社のカルチャーを理解してくれると思われるため、企業から重宝されます。
そのため、ゼヒ外資系企業での経験をアピールしてください。
2.多少英語使いました
通常、派遣社員の場合、バリバリに英語だらけの環境で仕事をおこなう方はレアだと思います。
ただ、外資系企業で働いていると、どうしても英語に触れる部分は多くなりますよね。
そのちょっとした経験でも、経験した人とゼロの人とでは雲泥の差です。
ゼヒ、こちらもアピールしてください。
3.英語での勘定科目多少分かってます
上記と似た部分になりますが、英語での勘定科目を知っているか知らないかで、そもそも周りの人と会話が成立するか否かにつながります。
また、会社によってはまったく日本の勘定科目を見ることはないので、すべての科目を英語で一致させるのは、最初は骨が折れるかと。
ただ、すでに大体の科目を英語で理解していれば、話が通じないや、勘定科目が分からないということがないので、大きなPRとなります。
わたしの派遣から正社員への転職の流れ
わたしが派遣をスタートしてから業務にも慣れ、ある程度上司からも評価してもらえるようになったタイミングで面接をしてもらった上司に正社員の可能性があるかを打診しました。
結果、ヘッドカウントの問題で、誰かが辞めるかしないと正社員として迎えることは難しいとの回答。
また、仮に正社員になれたとしても、当時その会社の同じ部署では、わたし以外にも派遣社員が何人かいました。
その中にはベテランな方々も多くいたため、もし、そこでわたしが若いから(当時20代後半)正社員採用されたとすると、ほかの人から反感を買うということもあるんじゃないかとあらためて思いました。
派遣先での正社員への道は諦め、次の活動へと移ります。
紹介予定派遣と正社員の両方で転職先を探す
次におこなったことは、あらゆる派遣のサイトと転職サイトに登録をし、正社員へ道が続いている会社を探しました。
派遣のサイトでは、”紹介予定派遣”をチェックし、通常の転職サイトでは未経験や経験浅めをキーワードに可能性のありそうなところに次々と申し込みをおこなったんですね。
ただし、そうは言っても自分の実力以上の条件が出ている会社にも可能性を求めてトライしました。
そんな中、ある転職サイトでは登録すらさせてもらえないことがあったりしたんです。
その時は、いつか自分を登録させなかったことを後悔させてやるくらい成長してやるという気持ちになったのを覚えています。
申し込みをおこなった結果、ビックリするほどたくさんの会社から書類の時点で不採用をもらいました。
裏を返すと、それだけたくさん応募したってことです。
ただし、その中でいくつかの会社で面接に進むことができました。
面接アピールポイント+熱意
面接に進んだ際は、今自分が業務でおこなっていること。
それ以外でも個人的に努力していること。
仕事を進める上で注意している点。
仕事で改善をおこなった点。
こういったことを素直にひたむきに、ただし、やや誇張も含めて伝えました。
また、わたし自身経理という業界での経験値は低いけど、これからなんとか成長したいという気持ちを全面に押し出して面接に臨みましたよ。
なので、その想いを企業が酌んでくれれば、上手くいくし、ダメならしょうがないという戦い方です。
結果、上手く想いが伝わり、いくつかの会社で最終面接まで進めました。
ここでも同様に、自身の想いをひたむきに多少誇張しつつ伝えました。
結果的に正社員で内定が決まる
なんとか、いくつかの内定を獲得しました。
その中で、ある業界ではトップの認知度を誇る会社に行くことを決めました。
無事に決まった際は嬉しさと、これからもっと難しい業務をおこなっていくので、さらなる努力も必要だなという緊張感も同時にありました。
特に嬉しかったのは、年俸が約2倍になったことです。
派遣社員として働いていた際は、経験ゼロでニートだったため、金額などは一切無視しておりました。
そのため、かなり破格の時給で働いていたので、正社員になって給料の伸び幅には嬉しさがこみ上げました。
さいごに
派遣社員から正社員への転職方法を述べましたが、現在派遣社員で次により時給の高い派遣を考えている方もいると思います。
家庭の事情や何か理由があって、派遣を選んでいる場合はそのままで問題ないです。
ただし、将来的により高い報酬を目指す方、より高度な業務を目指す方はゼヒ考え方を変えて見てください。
「わたしが行けそうな正社員の募集はお給料下がっちゃうんだよね」という方も結構いるかと思います。
しかし、一度正社員という流れに乗ると、次の道も非常にスムーズになり、お給料の伸びも変わります。
これは、わたしが経験した実体験です。
また、現在の日本において正社員と派遣には大きな溝があることは派遣を経験したわたしにはよく分かります。
損して得とれや、肉を切って骨を断つではないですが、一定期間のお給料は我慢して、将来の実りに投資されることをおすすめします。
なにはともあれ、行動しましょう!
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