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絶望のはじまり
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絶望だった。
私は、夢敗れてからどのように今後自分が生きていきたいか希望が見えなかった。
またこんなに人生のレールを踏み外した人間が、どうやってまた違うレールに乗ることができるのか分からなかった。
なんせ、高校中退して養成所も退学した中卒しか学歴のない人間だから。
地元で誰かに会うことを恐れた。
「あれっ?あいつプロになるんじゃなかったけ?なんで地元にいるの?」
そんなことを言われるのに恐怖を感じていた。
私はどうやって生きて行けばよいのか?
とりあえず、「働かないとなのかなぁ。。。」そんな気持ちでふらっとハローワークに行ったことがある。
ただし、そこで待ち受けていた現実は、高校中退で、中卒しか学歴のない人間には厳しいものだった。
私の経歴では働き口がなかったからだ。
世間はレールを踏み外した人間に甘くない現実を突きつけてきた。
じゃあどうすればいいのか。
いろいろ調べ、親のサポートもありいくつか方向性が見えた。
やっぱり高校は卒業しよう。
そしたら、どうやって高校に入るか?夜間の高校か?もしくは海外に行ってしまおうか。
そんなことを考えている中、前に行っていた高校で再入学制度があることを知った。
要は一年次の単位は取っているので、二年次から再度スタートすることができる。
これであれば、もう一度高校一年からやらずに済む。
新たな一歩
以前高校に行っていた際の担任とコンタクトを取り、再入学が可能か学校へ行き話をした。
学校側も私のような特殊事情の例外を受け入れると、後でいろいろと問題が起こるのを避けたいので、すぐのYesは出ず。
少し月日が経ち、学校側から連絡をもらう。
答えはYesだった。
うれしかったが、丸腰で喜べない私がいた。
それは、果たして自分自身が2個下の年齢の人と高校二年からスタートして上手く人間関係を構築できるだろうか?という不安があったからだ。
もしかしたら、学校でバカにされたり、いじめをうけるんじゃないかという心配もした。
でも、このチャンスを逃すとさらなる人生の遅れになることが分かっていたので、逃すわけにはいかなかった。
再度学校へ行き、再入学の条件等の話があった。その中には卒業前に20歳になるけど、お酒は飲まないなどの注意などがあった。
こうして、複雑な気持ちが入り混じった状態で、再度高校二年生のスタートが始まった。
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