世の中で話題に事欠かない資格難易度問題や学歴マウンティング。
「早慶ごときで図に乗るな、俺は東大だぞ」
「東大?ケンブリッジの私からすると極東の島国の大学興味ない」
と言った会話や
「ぶっちゃけUSCPA(米国公認会計士)なんて日本の公認会計士に比べたらハナクソレベルに簡単だよ」
「原付免許落ちた。。。」
といつの時代も話題になる資格と学歴。
正直、高校中退でFラン大学卒のわたしかみぞのにとっては学歴なんてのは避けて通りたい話題。
また、資格もUSCPAに挫折し、いわゆるザ・有名資格を持っていない。※下記USCPAに落ちた話
簿記2級とか、FP2級などそこそこ誰でも持ってる系が精一杯。
ある意味自虐ネタにしかならないわたしですが、なんとか外資系企業で働いています。
もう、社会人になっていわゆる中堅くらいの社会人歴。
そんなわたしが実際に働いてみて気づいたことがある。
それが、”資格はクソだが役に立つ”。
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資格はクソだが役に立つ
先に結論を言うと、いわゆる学歴や資格って会社に入るスタートライン(入口)には便利だけど、働きだしてからはその差はそこじゃない実力でどんどん縮まっていき最後(出口)には学歴も資格も関係ないよねという話。
もちろん、大前提として高学歴で高難易度資格を取得している人たちの方がその他の人よりも出世する確率が高いのは言うまでもない。
ただ、ぶっ飛んだ実績を残す人はスティーブジョブズしかりマークザッカーバーグしかり大学辞めちゃっているし、ZOZOを作った前澤さんとかはバンドマンで高卒。(マークザッカーバークはハーバード大学やめだけど学生時代は優秀だったといった突っ込みは勘弁くださいw)
つまりそういう人たちって枠に縛られていない。
まぁちょっと一般人から離れすぎている人たちを例にだしてしまったが、ここでのポイントはタイトルの通り資格はあくまでもしょせん資格であり、実績は実績ってこと。
ちなみに資格を持っているメリットって、下記の2つだと思う。
■資格を持つ2つのメリット
1.知識の証明
2.努力の証明
たとえば、簿記で言うなら日商簿記2級の資格を持っているから、この人は工場の原価計算も含めた最低限の理解とかできるだろうなと相手に思わせることができる。
公認会計士であれば、この人は高度なレベルの会計の知識を持っていると相手は思うし、これだけの資格を取れる人であれば効率的に努力していくことができるとも思う。
よって学歴と資格は相手の素性がわからない未経験の採用や新卒入社時にその人の知識と努力の証明に大きな力となる。
しかし、採用側の立場で言えばすごい資格や学歴がある人=仕事ができるかと言えばそうではない。
要は少数だが勉強は得意だけど仕事はどうも芳しくない人もいる。
わたしの以前の会社の同僚にも海外のトップ大学を卒業して、その国の公認会計士の資格を持っているので会計知識も英語もエクセレント。
なので、仕事はしっかりやるのだが自分自身のこだわりが強すぎてチームプレーができず、つまはじきにされ、最終的に会社からクビを宣告された人もいた。
ただし、資格や学歴のすごいところは本当は全然仕事ができない人でも相手に対して勝手に仕事もできると判断させることができてしまうことだ。
東大という学歴を見ただけで、たとえ面接で面接官からの質問に対して応募者がうまく対応できなくても、仕事もあまり実績が伝わらなくても東大だから採用しようという会社は正直たくさんある。
ただ、実際雇ってみたら予想通り仕事ができない人だったら、面接官は「東大だから大丈夫かと思って」という言い訳。
だから、逆手にとって考えると仕事のセンスはまったくない人でも資格という錯覚資産を手に入れることで世界を変えることができるのだ。
なので、自分自身で仕事はあまり得意でないと感じているが有名資格や大学がある人は試用期間中に使えない人はガンガンクビにする外資系企業を避けて、安定的な古き良き日系企業に入ることで実力以上の年収をもらい続けることができる。
もちろん、一流の面接官が現れたら入社は難しいが一流の面接官に出会う確率はそれ以外の面接官に出会う確率に比べたら断然低い。
結果、実力がなくても実力以上のポジションがゲットできてしまうのだ。
さいごに
繰り返しになるが、言いたいことは資格や学歴は役に立たないということではない。
資格や学歴は非常に強力な武器になる。
また、難しい資格や学歴のある人は仕事もできるという相関関係があるのは間違いない。
ただし、それが100%ではない。
だから、面接でその振り分けが必要なのだ。
しかし現実問題として多くの人は資格や学歴といった看板に非常に弱い。
なので、本来の実力に対して盲目的になってしまうのだ。
すると本当は通してはいけない人を通してしまいミスマッチに繋がる。
だからわたしは思うのだ。
“資格はクソだが役に立つ”と。