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上司へ依頼内容とは
上司にある重要なことを聞くことにした。
重要なこととはわたしが正社員になれる可能性があるかどうかだ。
はっきり言って、派遣社員と正社員の待遇は全く異なる。
また、外から自分のキャリアを見られた際に派遣社員としてAという業務をやったという結果と、正社員としてAという業務をやったという結果だと、まったく同じ業務をやっていたとしても見栄えが異なる。
さらに、わたしの中では正社員になることはキャリアアップの一つと捉えていた。
はやる気持ちを抑えながら上司に確認をする。
上司からの回答
ある日のお昼休み、上司にさらっと聞いてみた。
まずは、現状の業務をスムーズにこなせるようになってきたので、新たな仕事に挑戦させてほしい旨を伝えた。
それに対し上司は、承諾し、シンプルなファンドの仕訳業務をさせてくれることになる。
まずは一安心。
次に本丸の正社員化の話。
実際に正社員になれる可能性はあるのか。
上司は、ひょうひょうと「誰かが辞めるかすれば可能性はある」と言った。
つづけて「ヘッドカウント(正社員の人数)は日本の都合で勝手に増やせないので、単純に増員という意味での正社員化はできない」とのこと。
つまり、何かイレギュラーが起こらない限り正社員にはなれない。
努力すればなれるや、この結果を出せばなれるという類のものではないことをわたしは悟った。
落ち込む気持ちが強い分、わたしは明るく「そうなんですね~。なかなか難しいんですね。」と振舞う。
この瞬間、退路と次なる戦略のために動き出すことを決心した。
転職活動開始
現在の派遣先での正社員化を諦めて、他社での可能性を探る。
経理としての経験が派遣社員のみで期間も1年未満であるわたしにとっての方法は2つ。
”紹介予定派遣”で正社員化前提での採用にトライするか、正社員を募集している会社で、未経験者も歓迎している見習いレベルの経理スタッフを募集しているところが戦える場所だ。
ネットで検索してみると、たくさん募集をしている訳ではないが、紹介予定派遣や未経験応募可の募集もないことはない。
高校中退で、Fラン大学卒かつブランクのあるわたしが書類通過率が高い訳が無い。
ましてや、経理の経験値も低い。
であるならば、長いブランクを経て現在の会社で派遣社員になったように、数を打つしかない。
目標は正社員として経理で働くこと。
働く場所は日本全国どこでも構わない。
とにかく、チャンスをものにしたい一心で転職活動を続けた。
転職活動の成果
予想通り、たくさんの会社から書類の段階でお祈り(不採用)をもらった。
不採用が多いのは分かっていたことなので、仕方がない。
ただ、嬉しかったことは、まったくの未経験で経理職に就くために転職活動をした時よりも、確率として反応のよい会社が増えたところ。
やっぱり、多少なりとも業務経験という実績があるのとないのでは雲泥の差だと感じた。
そんなわけで、いくつかの会社で面接に進むことになる。
面接では、現在の派遣先で正社員化は難しい、よって転職を考えた旨、また現在どのように仕事を改善して効率的に進めているか、また現在の経験値は低いが成長欲がとてつもなく高い旨を説明した。
想いがうまく伝わったのかスムーズに最終面接に進む。
そして・・・無事にいくつかの内定を獲得した。
いくつかの内定先の中でわたしが次なる職場に選んだ先は、同じく外資系企業。
ただし、業態はまったく異なり、B to C向けの消費財企業だ。
その業界では世界最大手のトップブランドであり、まさかわたしがそんな職場で正社員として働けるとは思わなかったので、喜びが大きかった。
■派遣社員から正社員への転職術は下記の記事を参考に
高校中退、Fラン大学から世界最大手の外資系経理への逆転
運が良かったと言えばそれまでだが、高校中退でも、Fラン大学卒業でも、1年以上のブランクがあっても、人生は逆転できることを肌で感じた。
もちろん諦めたこともいっぱいあった。
高校を中退して、自分の夢であるプロの世界の門を叩いたが道半ばで夢やぶれた。
USCPAも挑戦したが、結果として合格はしていない状況。
だから一生懸命頑張れは絶対に夢は叶うとは言えない。
ただ失敗や挫折もたくさんあるが、挑戦し続けることは無意味ではない。
わたしは、高校中退だからこんなことできないよ。
わたしは、Fラン大学だから絶対こんな会社入れない。
いいわけはいっぱいできる。
でもそのいいわけは挑戦して失敗してから言ってみませんか?
挑戦して失敗したら次の方向を考えてみませんか?
失敗ってすごくカッコ悪いし、周りからもあの人失敗したみたいよって言われることはある。
言われている時はシンドいし、絶望的になる。
でも、また違うことに挑戦してみませんか?
わたしは、プロの道に進んだ経験も、USCPAに受からなかった経験も全部今役立っている。
そりゃあもちろん、プロになっていたら、USCPAに受かっていたらとは思う。
でも、それでも挑戦したことに後悔はない。
世の中、完璧な成功なんてないかもしれない。
また、ほとんどの人は有名人になれない。
ただ、挑戦したことや、失敗したことは確実に自分の栄養になる。
もし、このサイトが、わたしと同じような境遇の人に何かをスタートする一歩を後押しできれば何よりです。
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